我が道場は、日本の真の伝統を伝えるべく、道場の神棚にて毎月、日々の安全を感謝・祈願させていただくべく月次祭を行わせていただきます。
その隣に、我が先祖を祀る祖霊社があるのですが、そこに父の日もあいまって月次祭ととみにお祝いいたしました。
私は、複雑な環境下で育ちましたので
父に関しては、お世辞にもいいイメージは持ってません。今でこそ、変わった自分を確認する意味でも、ブログで少し書こうとまでなりましたが!昔の私なら、こんなことはできなかったでしょう。
ここで生い立ちなど、くどくどと書く氣はありません。ただ、酷かった少年時代を支えてくれたのは、母を始めとする家族の愛と、武道だったと思います。だから、私があらゆるものを捨てて武道家として、活動するのは夢よりも恩返しと思っています。
話は横道にそれましたが、父の日にいざお供えしようとした時に、父の好きなものが思い浮かばないのです。笑
その時、そーかー、そんなに交流がなかったんだなーと寂しくもなりましたし、今では強情で昔人間の父も寂しく感じてたろうなと今は思います。
いろいろと話せば、小説かけるほどのストーリーなので端折りますが、心に聞きました。
「オヤジ、何が食べたい?」
なんとなくなぜか母の言葉を思い出し、ビールが飲めるように体を健康に戻したいって言ってたのを思い出しました。
よし、ビールが飲みたいんか?!
と、オーガニックビールの美味いやつとアゴだしのツマミをお供えしました。
もちろん、直会でお下がりをいただくんですが、ビールが美味いけど氣が抜けてるんですね。
神様にお供えしたのはご神氣を与えてくださるが、祖霊さんは人間なのでお供え物はそのまま食べてしまうからお下がりは美味しくないとのお話を聞いています。
「オヤジ、食ってくれたか?!」
と声を出して聞いてしまいました。笑
拙い私の記憶では、頑固で不器用なオヤジ、今ではあれが彼なりの愛情表現だったのかもしれません。
見送って15年目の父の日に、少し話せた時でした。
そう言えば、今は天国の難波先生に一度、初めて父の話をした時に、敢えてこっぴどく叱られたのを覚えています。
私があるのは、父がいて母がいて在るのだと。当然のことなんですが、その当然のことに氣づかなかったことや、当たり前の幸せがどんだけありかわたいことか、今では良くわかります。
さて、皆さんは父の日はどう過ごされましたか?