2014年1月17日金曜日

種のお話 その2 〜前回のつづき〜

前回同様、本日も種のお話のつづきを書きます。

やみくもに、有機野菜だから安心と購入する前にこの記事を思い出してみて!

今回も自然栽培農産物販売のナチュラルハーモニーさんからの記事です。


〜種のお話のつづき〜

背の高い人がいる。反対に低い人もいる。
細身の人もいれば、恰幅の良い人もいる。


人それぞれさまざまですよね。


にも関わらず、スーパーで売られている野菜はみんな同じ。何だか自然
生き物の定めに反しているようにも感じます。今回は個性をなくした野
菜たちについて考えてみます。


【品種のバラエティー】
大根といえば、おそらくほとんどの方が青首大根を思い浮かべるのでは
ないでしょうか。個性に乏しい、いわば可もなく不可もない品種といえ
るかもしれません。いまやほとんどがこの青首大根になっていますが、
以前はそれぞれの地域に適した個性あふれる品種がたくさんあったので
す。


三浦大根は有名ですが、大蔵大根、聖護院大根、練馬大根、源助大根、
赤大根、このようにたくさんの品種が存在していました。また色も白に
限らず、赤や青といった具合にバラエティーに富んでいたわけなのです。


それがこの50年弱の間に、青首大根ばかりになってしまいました。一体
何が起こったのでしょうか?


理由はずばりタネ、ここに行き着きます。タネの操作に比例して、地域の
個性的な野菜が姿を消えていきました。タネの操作といってもピンと来な
いと思いますので、説明したいと思います。


【効率が最優先された】
例えばトマト、段ボール箱にMサイズで24個ピッタリ入るようにタネが設計
されています。キュウリは箱に何本、キャベツだと6玉という具合です。こ
れは産地からトラックの荷台に効率よく入るようにタネが設計されているの
です。


大きさがバラバラだと、輸送時に箱の中で動いてしまい野菜に傷がついてい
ます。またスーパーなどで販売する場合、形が揃ってなければ値札を1つずつ
変えなければなりません。こうした効率の問題も理由に挙げられます。


でも一番はタネ・農薬・化学肥料がセットになったことによります。


一斉にタネを播き、一斉に収穫できる。虫・病気が出れば農薬で駆逐する。
自分でタネを採るのはできることならやりたくない、そんな作業、だから
タネ屋から買う。こうした事情によりタネを買う行為は当たり前になってい
きました。そして個性ある野菜が姿を消していったというわけです。

【自然はバラける】
生き物は本来的にバラけるものなのです。大きいのや小さいのがいて、背の
高いものや低いのがいてこそ生命は繋がれ守られていきます。何があっても
良いように、「俺がダメでもお前頼むな」という具合に遺伝情報をバラけさ
せるものなのです。これをみんな同じにし、野菜から個性を失わせてきたの
がこの間の歩みというわけです。


そしてみんな同じであるからこそ、不作になればすべてが不作。値段が一気
につり上がり私たちの財布を直撃します。小松菜一把が500円ということも、
こうしたタネの事情も横たわっているのです。


毎年タネ屋から買わなければ作物を作れない、これは農家がタネ屋の支配下
に置かれることを意味します。タネの問題はあまり意識されませんが、私た
ちはもっと関心を持つ必要があります。
以上

全てが完璧にできなくても、考えるクセをつけていくことで
ライフスタイルは変わっていきます。

自分や家族を守るのは、他人ではなく自分自身です。
正しい理を知って、できることから実践していきましょう。



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